実は、靴には見えていない部分が多くあります。
芯材やインソールなど、そのほとんどが靴が完成した時点で見えなくなります。
しかし、私たちは見えない部分ほど足をサポートする大切な部分であると考えています。
たとえば、木型は、通常、1日以内で靴から抜かれます。
しかし、長い時間、木型を挿入した状態にすることで、靴がおかしな型崩れをしなくなります。
時間をかけ、芯材や革が木型に馴染んだ靴ほど、気持ちの良い状態で長く履けるのです。
ひとつの靴を作るには、何十工程もの作業が必要です。
clanqueはその全工程を一人の職人が担当します。
それができるだけの知識と技術と経験があり、それにより一貫したクリエイティビティと、職人の思いがこもった靴が出来上がります。
一足一足に必要なことを見極め、素材ごとに手法や力加減を変え、靴の個性を出しながらも均一の品質に仕上げることができるのは、職人たちの優れた技術力があるからです。
靴作りでは、完成にいたるまでの工程がすべて繋がっています。
そのひとつひとつを丁寧におこなうことで、結果として仕上がりの美しい靴に繋がっていく。
些細な作業にも間違いなく意味があるのです。
その分、一足を作るのに通常の倍以上の時間をかけています。
ですがそれは、全員がプライドを持ち、こだわり抜いた靴作りを目指して挑んでいる証拠です。
厳選された上質な革を使用し、その上質な革を丁寧に、適切な技術と目をもって扱っています。
美しさや上品さは、人の心を強く惹きつける。
靴デザインにおける美しさは、木型のシルエットやパターンのエレガントさで決まります。
流行のデザインではなく、奇抜なデザインでもなく、上品さを感じられる靴。
人の心をいつまでも惹きつける美しさを持った靴。
それがclanqueの考える飽きのこないデザインです。