写真は、レディスのショートブーツの靴OEM例です。
特徴的な形状をしておりますが、弊社ではこうした形状も工夫して作ります。
素材は牛革を中心としています。
ベルトでブーツ飾る形状は、フランス人のファッションデザイナーの意向でデザインされています。
見た目はゆったり、それでいてぶかぶかにならず、きちんと履けるようにホールド感を持たせる工夫をしてあります。
デザイナーのデザインと、弊社の靴の履き心地への工夫で成立した弊社想い出の一点です。
なお、製法はセメンテッドと呼ばれる一般的な製法ですが、ソールの部分に飾りをつけてグッドイヤー製法のような雰囲気を出しています。
靴のOEMでは、靴のことをあまりご存じないデザイナーからの依頼もあります。当社はそうした依頼にも真摯に応えながら、弊社としての靴製造のノウハウをふんだんに助言し、形状を作ります。
こちらは、某国内ブランドのレディース靴のOEM事例です。
靴のベースはサイドゴアブーツ(サイドがゴムになっているデザイン)です。
しかし、靴の後ろ部分を極端に強調してあります。
踵のループとヒールの大きさがそのポイントになっています。
こちらは実は東京コレクションでランウェイをモデルが歩くために当初作られました。(実際、ランウェイで履かれたのですが、いろいろ権利関係上、お見せできないのが残念です)
レディースの靴なのですが、かっちりしたメンズのような雰囲気を出すため、アノネイという有名なフランスタンナー(革をなめす職人)の革を使いました。
生産数は少なめでしたが、とてもシンプルで、かつ特徴的な靴に仕上がったことが自慢です。
靴OEMのご相談、承っています。
某アパレルブランドと共同で製作したブーツ。
筒幅が細いレディースサイドゴアブーツで、ソールは厚めのラバーソールです。
少々、難易度が高い靴の形状です。ブーツの立ち上げ部分を成形するため、クリッピングと呼ばれる熱を加えながら革にクセをつける作業が必要になります。
しかし、本製品にも使われているガラスの革は元来熱に弱く、クリッピングをかけると熱に負けて表面に皺が入ってしまいます。
クリッピングに耐えうるガラス革を何種類も試しましたがうまく行かず、最終的には革屋さんと相談しながらオリジナルの革作成から行いました。
木型作成も難しく、脱ぎ履きができる細さの限界を何度も試しながら開発しました。
最終的な木型形状は通常のものとはかなり肉付きのバランスが違うものになりましたが、靴の見た目、足入れ感ともに条件を満たすものができました。